パランティア、米商業売上が政府向けを逆転 96%増収と営業利益率47%の中身
パランティアの2026年7〜9月期は売上高23.13億ドル。米商業売上が米政府向けを初めて上回った。GAAP営業利益の伸び、調整後利益との差、通期会社予想を公式資料と図表で確認する。
対象:2026年7〜9月の単独四半期。前年同期は2025年7〜9月。11月2日米国発表、11月3日資料確認。金額は米ドル。通期・翌四半期の数値は会社予想。
発表日: / 資料確認日:

決算・発表データ
| 項目 | 実績 | 比較・補足 |
|---|---|---|
| 売上高 | 23.13億ドル | 前年同期比96%増 |
| 米商業売上高 | 9.84億ドル | 前年同期比148%増 |
| 米政府向け売上高 | 9.53億ドル | 前年同期比96%増 |
| GAAP営業利益 | 10.85億ドル | 前年同期3.93億ドル |
| 調整後営業利益 | 14.27億ドル | 株式報酬・関連給与税を除外 |
| 営業キャッシュフロー | 12.05億ドル | 7〜9月の単独四半期 |
会社公表値を億ドルへ換算し小数第2位に丸めた。売上成長率は会社公表の整数値。GAAPは米国会計基準、調整後は会社独自の非GAAP指標。
米商業は9.84億ドル、政府向けも96%増
パランティアの7〜9月期売上高は23.13億ドルと、前年同期から96%増えた。米商業売上は9.84億ドルに達し、米政府向けの9.53億ドルを会社史上初めて上回った。差は約3,100万ドルだ。
逆転は政府向けの縮小で起きたわけではない。米政府向けも前年同期比96%増え、米商業はそれを上回る148%増だった。政府と民間の双方で拡大する中、より速く伸びた民間が米国事業の最大の柱になった。
出典:[1] Palantir|2026年第3四半期決算・会社予想・GAAP調整表(SEC Exhibit 99.1) / [2] Palantir公式X|米商業売上が米政府向けを初めて超過
米国事業の2区分を比較。会社公表の984百万ドル・953百万ドルを100で割った。海外売上を含む全社売上高の合計図ではない。軸はゼロ起点。
出典:Palantir|2026年第3四半期決算・会社予想・GAAP調整表(SEC Exhibit 99.1)。市況日和作成。
チャートの数値を表示
| 項目・期間 | 2026年7〜9月期売上高 |
|---|---|
| 米商業 | 9.84 |
| 米政府向け | 9.53 |
営業利益率は33.3%から46.9%へ改善
GAAP営業利益は10.85億ドルで、前年同期の3.93億ドルから約2.76倍に増えた。売上高の伸びを利益の伸びが上回っている。原表の丸め前の値で計算すると、営業利益率は33.3%から46.9%へ約13.6ポイント改善した。
調整後営業利益は14.27億ドル、会社公表の利益率は62%だった。GAAPとの差約3.42億ドルは、株式報酬3.19億ドルと、それに関連する給与税0.23億ドルを費用から除いたもの。62%を会計上の営業利益率として読まないことが大切だ。
非GAAPの調整を外しても営業利益が大きく伸びた点は、今回の決算の強さといえる。一方で、株式報酬を除いた利益だけでは株主の負担を測れないため、両方の数字を並べて見る必要がある。
出典:[1] Palantir|2026年第3四半期決算・会社予想・GAAP調整表(SEC Exhibit 99.1)
原表の393,256千ドル・1,084,845千ドルを100,000で割った。営業利益率=各期営業利益÷各期売上高×100。前年33.3%、当年46.9%(小数第1位丸め)。
出典:Palantir|2026年第3四半期決算・会社予想・GAAP調整表(SEC Exhibit 99.1)。市況日和作成。
チャートの数値を表示
| 項目・期間 | GAAP営業利益 |
|---|---|
| 2025年7〜9月 | 3.933 |
| 2026年7〜9月 | 10.848 |
通期売上予想は85.30億〜85.34億ドル
会社は2026年通期の売上高予想を85.30億〜85.34億ドルへ引き上げた。10〜12月期の売上高予想は26.49億〜26.53億ドルで、今回の23.13億ドルよりさらに大きい。いずれも確定した実績ではない。
一方、この四半期に締結した契約総額(TCV)は29.18億ドルで前年同期比6%増。売上高の96%増とは開きがあるが、TCVは当期に締結した契約の総額、売上高は当期に認識した収益を示す。計上の時期や契約期間が異なるため、この差だけで需要の急減を断定することはできない。
出典:[1] Palantir|2026年第3四半期決算・会社予想・GAAP調整表(SEC Exhibit 99.1)
| 項目 | 金額 | 区分 |
|---|---|---|
| 2026年通期売上高 | 85.30億〜85.34億ドル | 会社予想 |
| 2026年10〜12月期売上高 | 26.49億〜26.53億ドル | 会社予想 |
| 7〜9月期の締結契約総額(TCV) | 29.18億ドル | 会社指標・前年同期比6%増 |
通期・四半期の予想と契約額は別の指標で、足し合わせない。TCVは売上高や入金額ではない。
出典:[1] Palantir|2026年第3四半期決算・会社予想・GAAP調整表(SEC Exhibit 99.1)
surpassed US government revenue for the first time ever.
訳:(米商業売上が)米政府向け売上を史上初めて上回った。
米商業売上についての会社公式投稿から一節を引用。原投稿は日本時間11月3日6時6分。数値はSEC決算資料でも確認した。
Xで投稿全文を読む ↗成長の持続性は、次の売上と利益率で分かれる
米商業の拡大とGAAP営業利益率の上昇が同時に起きている点に、今回の決算の特徴がある。次の四半期でも民間向けの伸びが続き、高い利益率を保てるかが焦点になる。
ただし、好決算であることと株価が割安であることは別だ。株価水準や市場予想との比較を行っていないため、この決算だけから短期の上昇や適正株価までは判断しない。
出典・参考資料
[1] Palantir|2026年第3四半期決算・会社予想・GAAP調整表(SEC Exhibit 99.1)発表:2026.11.02[2] Palantir公式X|米商業売上が米政府向けを初めて超過発表:2026.11.03投資判断はご自身の責任で。記事作成にAIを活用しています。編集・広告ポリシー


