米国株AMZN決算分析

Amazon、AWS売上39%増 利益率は最高、AI投資でフリーCF赤字

Amazonの7〜9月期は営業利益率が過去最高の13.9%に達した。一方、直近12カ月のフリーキャッシュフローは424億ドルの赤字。稼ぐ力の改善を、設備投資の増加が上回った。

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2026年7〜9月期。キャッシュフローは2026年9月末までの直近12カ月。

発表日: / 資料確認日:

AWSデータセンターの増設に資金が流れ込む様子を描いたイラスト
AI生成イラスト

決算・発表データ

Amazonの第3四半期と直近12カ月の実績
項目実績期間・比較
売上高2,019億ドル7〜9月・前年同期比+12%
営業利益281億ドル7〜9月・前年同期174億ドル
AWS売上高460億ドル7〜9月・前年同期比+39.3%
営業キャッシュフロー1,683億ドル直近12カ月・前年同期比+29%
フリーキャッシュフロー−424億ドル直近12カ月・前年同期+148億ドル

四半期の利益と12カ月累計のキャッシュフローは、対象期間が異なる。

出典:[1] Amazon|2026年第3四半期決算

営業利益の6割をAWSが稼ぐ

10月29日に発表したAmazonの7〜9月決算は、クラウド事業の伸びが目立った。AWSの営業利益は178億ドル。北米の87億ドル、海外の16億ドルを上回り、連結営業利益の約63%を占めた。比率は公表値の178÷281から算出した。

AWS売上高の成長率は39.3%。小売りの売上規模が大きいAmazonだが、利益の中心はクラウドにある。AI向け設備を増やす中、売上と支出がともに拡大している。

出典:[1] Amazon|2026年第3四半期決算

営業利益の約63%をAWSが占める億ドル

2026年7〜9月期のセグメント営業利益。単位は億米ドル。AWSの構成比は178÷281×100=約63.3%(公表値から計算)。

出典:Amazon|2026年第3四半期決算。市況日和作成。

チャートの数値を表示
営業利益の約63%をAWSが占める(億ドル)
項目・期間営業利益
北米87
海外16
AWS178

利益は増えても、投資後の現金は減る

9月末までの12カ月では、営業キャッシュフローが1,683億ドルに増えた。それでも設備投資などを差し引いたフリーCFは424億ドルの赤字となった。会社は、設備の取得額が売却収入や助成金を差し引いたベースで948億ドル増えたことを主因とし、主にAI投資による増加と説明した。

設備代金は支払い時に現金を減らすが、損益計算書には原則として減価償却を通じて複数年に分かれて費用が載る。営業利益率13.9%とフリーCF赤字は矛盾しない。拡張した設備から、将来どれだけ現金を回収できるかが投資の採算を決める。

出典:[1] Amazon|2026年第3四半期決算

フリーCFは148億ドルの黒字から424億ドルの赤字へ億ドル

各年9月30日までの直近12カ月累計。四半期単独の値ではない。Amazonの定義によるフリーキャッシュフロー。

出典:Amazon|2026年第3四半期決算。市況日和作成。

チャートの数値を表示
フリーCFは148億ドルの黒字から424億ドルの赤字へ(億ドル)
項目・期間フリーキャッシュフロー
2025年9月末148
2026年9月末-424

減益の背景には前年の投資利益も

純利益は207億ドルで、前年同期の212億ドルを下回った。前年にはAnthropicへの投資に伴う税引き前利益95億ドルが営業外に含まれており、会社はこの影響を減益の主因に挙げた。

純利益の減少だけでは、今回の事業の変化を捉えにくい。営業面では収益性が改善し、資金面では先行投資が重い。AWSの高成長が続くかに加え、投資額と営業キャッシュフローの差が縮まるかも重要になる。

出典:[1] Amazon|2026年第3四半期決算

出典・参考資料

[1] Amazon|2026年第3四半期決算発表:2026.10.29

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