米国株HOOD決算分析

ロビンフッド、暗号資産収入55%減でも増収 予測市場とオプションが支える

ロビンフッドの2026年7〜9月期は総収益が12%増の14.24億ドル。暗号資産取引収入が55%減る一方、イベント契約とオプションが拡大した。純利益は14%減で、費用増と投資評価損も重なった。

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2026年第3四半期(7月1日〜9月30日)。比較は前年同期。10月27日発表の決算資料を11月2日確認。金額は米ドル。

発表日: / 資料確認日:

ロビンフッドの窓口で暗号資産の取引が静かな一方、オプションとYES・NOのイベント契約が積み上がる収益構成のイラスト
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決算・発表データ

ロビンフッドの2026年7〜9月期実績
項目金額(米ドル)前年同期比
総収益(Total net revenues)14.24億ドル+12%
取引関連収益8.67億ドル+19%
暗号資産の取引収入1.20億ドル−55%
イベント契約の取引収入1.73億ドル6倍超
オプションの取引収入3.99億ドル+31%
純金利収益4.15億ドル−9%
純利益(非支配持分を含む)4.76億ドル−14%
希薄化後EPS0.51ドル−16%

各収益項目は階層が重なるため、表の全行を足すことはできない。増減率は会社公表の丸め値。親会社に帰属する純利益は4.68億ドルで、4.76億ドルとは集計範囲が異なる。

出典:[1] Robinhood|2026年第3四半期決算(業績・取引高・損益計算書・非GAAP調整)

暗号資産の減収を、ほかの取引収入が上回った

ロビンフッドの7〜9月期は、暗号資産の取引収入が前年同期比55%減の1.20億ドルに落ち込んだ。それでも総収益は12%増え、14.24億ドルとなった。

取引関連収益の中で大きいのは、3.99億ドルのオプションだ。前年同期から31%増えた。さらに、出来事の結果を対象にするイベント契約の収入が1.73億ドルへ6倍超に拡大。株式の取引収入も41%増の1.21億ドルだった。

イベント契約とオプションを合わせると5.72億ドルで、取引関連収益8.67億ドルの約66.0%を占める。暗号資産収入は同じ分母に対して約13.8%。この四半期の増収は、暗号資産取引の回復によるものではなかった。

出典:[1] Robinhood|2026年第3四半期決算(業績・取引高・損益計算書・非GAAP調整)

イベント契約の収入が暗号資産を上回る百万ドル

2026年7〜9月期、米ドル建て。取引関連収益8億6,700万ドルのうち、公表された4項目を比較。4項目の合計は8億1,300万ドルで、取引関連収益の全額を網羅しない。取引高ではなく会社が得た収入。

出典:Robinhood|2026年第3四半期決算(業績・取引高・損益計算書・非GAAP調整) / Robinhood|同決算のPDF原本(1〜5・13ページ)。市況日和作成。

チャートの数値を表示
イベント契約の収入が暗号資産を上回る(百万ドル)
項目・期間取引収入
オプション399
イベント契約173
株式121
暗号資産120

暗号資産は取引高も減少、アプリとBitstampで縮小

暗号資産の想定元本ベースの取引高は500億ドルで、前年同期比38%減。内訳はロビンフッドのアプリが210億ドルで48%減、Bitstampが290億ドルで28%減だった。収入だけでなく、売買の金額も縮んでいる。

一方、イベント契約の取引数は164億件で7倍超、オプション取引数は9億500万件で48%増だった。ただし、ドル建ての暗号資産取引高と契約の件数は単位が異なる。取引の多さを数字の大きさだけで横並びにはできない。

出典:[1] Robinhood|2026年第3四半期決算(業績・取引高・損益計算書・非GAAP調整)

増収でも純利益は減少、費用と評価損が重荷

純利益は4.76億ドルで14%減少した。営業費用は16%増の7.39億ドル。会社は、クレジットカード事業の拡大に伴う信用損失引当、Trump AccountsやRothera関連の費用、成長投資などを挙げている。

主にRobinhood Ventures Fund Iの時価評価に伴う未実現損失6,700万ドルも純利益に含まれた。純金利収益は4.15億ドルと9%減り、会社は証券貸借の活動低下や短期金利の低下などを要因としている。

会社が今四半期から示した調整後純利益は5.50億ドルで3%減だった。投資の評価損などを調整しても前年を下回っており、会計上の評価変動だけで減益を説明できるわけではない。

出典:[1] Robinhood|2026年第3四半期決算(業績・取引高・損益計算書・非GAAP調整)

HOODを暗号資産価格だけで見ると、収益の変化を取り逃がす

今回の決算では、暗号資産の売買が弱くても、ほかの商品が取引収入を伸ばした。HOODの業績をBTC価格だけで推し量ると、オプションや予測市場の拡大を見落とす。

ただ、商品が増えても取引の活発さに左右される性質は残る。イベント契約の成長が続くかに加え、費用の増加が収益の伸びを上回らないかが利益を左右する。売上の過去最高と、株主利益の増加は今回も一致しなかった。

よくある疑問

イベント契約は暗号資産の取引収入に含まれる?

今回の決算では別の項目として開示されている。イベント契約収入は1.73億ドル、暗号資産収入は1.20億ドルで、いずれも取引関連収益の内訳になる。

出典・参考資料

[1] Robinhood|2026年第3四半期決算(業績・取引高・損益計算書・非GAAP調整)発表:2026.10.27[2] Robinhood|同決算のPDF原本(1〜5・13ページ)発表:2026.10.27

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