キオクシアが初配を決定 NAND好況で膨らむ利益と株主還元
キオクシアの4〜9月売上高は4兆2,471億円。AIサーバー向け需要が伸び、初の配当も決まった。発表の90円は株式分割前の金額で、分割後なら30円に相当する。
決算:2027年3月期上期(2026年4〜9月)。配当は9月30日を基準日とする中間配当。
発表日: / 資料確認日:

決算・発表データ
| 項目 | 公表値 | 期間・条件 |
|---|---|---|
| 売上収益 | 4兆2,471億円 | 2026年4〜9月/前年同期比+436.8% |
| 営業利益(IFRS) | 3兆2,647億円 | 2026年4〜9月の実績 |
| 中間配当 | 1株90円 | 分割前/分割後では30円相当 |
| 配当の効力発生日 | 2026年12月8日 | 基準日は2026年9月30日 |
金額は億円未満を四捨五入。配当90円は2026年10月1日の1対3の株式分割前の値。
出典:[1] キオクシア|2027年3月期 中間決算短信(1・3ページ) / [2] キオクシア|株主還元方針・中間配当(初配)
AIサーバーが支えるメモリ需要
キオクシアが10月30日に発表した中間決算は、売上収益が前年同期の約5.4倍に膨らんだ。利益も大きく拡大し、IFRS営業利益は3兆2,647億円となった。
需要は用途によって濃淡がある。会社はスマートフォン・PC向けの鈍化に対し、データセンターではAIサーバー向けの需要が増えていると説明する。メモリ市場全体が一様に伸びているわけではない。
出典:[1] キオクシア|2027年3月期 中間決算短信(1・3ページ)
2027年3月期上期の連結実績。億円未満を四捨五入。営業利益は売上収益から費用を差し引いた数値で、2本の棒を加算するものではない。
出典:キオクシア|2027年3月期 中間決算短信(1・3ページ)。市況日和作成。
チャートの数値を表示
| 項目・期間 | 2026年4〜9月 |
|---|---|
| 売上収益 | 42,471 |
| 営業利益 IFRS | 32,647 |
90円の初配は、分割後なら30円相当
同時に発表した中間配当は1株90円。9月末の株主が対象で、10月1日に実施した1対3の株式分割より前の株数で計算する。現在の株数に換算した1株当たり額は30円相当となる。
キオクシアは、成長投資と株主還元を両立できる財務状況になったとして初配を決めた。今後は必要な投資を賄い、ネットキャッシュを維持したうえで、累進配当と機動的な自社株買いを行う方針だ。
配当を支えるのは、設備投資の後に残る現金
還元方針には、中長期的な余剰資金を100%株主還元に充てるとある。これは純利益の100%を配当する約束ではない。設備投資や研究開発、M&Aなどに必要な資金が先に確保される。
今回の初配で、キオクシアには利益成長に加えて現金の使い道という評価軸が加わったとみる。好況期の利益が大きいほど増産投資も膨らみやすい。還元の持続性を左右するのは、利益の最高額より、投資を続けた後にも現金を残せるかだ。
よくある疑問
いまの株価に90円を使って配当利回りを計算できる?
そのままでは株式分割の前後が混ざる。今回の中間配当は分割後の1株では30円相当で、年間配当の確定額でもない。
出典・参考資料
[1] キオクシア|2027年3月期 中間決算短信(1・3ページ)発表:2026.10.30[2] キオクシア|株主還元方針・中間配当(初配)発表:2026.10.30キオクシアの取扱先
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