半導体3倍ETF・SOXL 日々の上下で変わるリターン
SOXLが目指すのは半導体指数の「1日」の値動きの3倍。数週間、数か月の成績は単純な3倍にならない。指数が2日間で1%下がるだけでも、日次3倍では9%の損失になる場合がある。
商品条件は2026年10月31日確認。指数の構成比率は2026年9月30日時点。表の値動きは架空の計算例。
資料確認日:

決算・発表データ
| 段階 | 指数 | 日次3倍の仮想商品 |
|---|---|---|
| 開始時 | 100 | 100 |
| 1日目:指数+10% | 110 | 130 |
| 2日目:指数−10% | 99 | 91 |
| 2日間の騰落率 | −1% | −9% |
開始時を100とする独自計算。指数は+10%、翌日−10%、仮想商品は+30%、翌日−30%。費用・追随誤差は含まない。SOXLの実際の価格推移ではない。
出典:[1] Direxion|Daily Semiconductor Bull and Bear 3X ETFs(商品条件)
3倍にする期間は、あくまで1日
SOXLは、NYSE Semiconductor Indexの日次騰落率の300%に連動することを目指すETFだ。目標は費用控除前で、毎日の運用成果が厳密に3倍になる保証もない。参照する指数は、米国上場の主要半導体企業30社で構成される。
日々の運用目標と、買ってから売るまでの損益は別になる。表の例では、指数が2日間で1%しか下がっていなくても、日次3倍の商品は9%下がる。毎日の騰落率を掛け合わせるためだ。
出典:[1] Direxion|Daily Semiconductor Bull and Bear 3X ETFs(商品条件)
実際のSOXLや指数の価格チャートではない。指数+10%、翌日−10%に対し、日次3倍を+30%、翌日−30%として複利計算した例。費用・追随誤差は含まない。
出典:Direxion|Daily Semiconductor Bull and Bear 3X ETFs(商品条件)。市況日和作成。
チャートの数値を表示
| 項目・期間 | 指数の計算例 | 日次3倍の仮想商品 |
|---|---|---|
| 開始時 | 100 | 100 |
| 1日目 | 110 | 130 |
| 2日目 | 99 | 91 |
上下の往復で損が膨らむ。上昇が続けば逆もある
表の計算は、指数が100×1.10×0.90=99、日次3倍が100×1.30×0.70=91。値上がり後の大きな残高に、翌日の下落率がかかる。相場が行ったり来たりすると、見た目の指数の変化より損失が大きくなりやすい。
ただし、保有日数が増えれば必ず目減りするわけでもない。同じ条件で指数が2日続けて10%上がるなら、指数は21%上昇、日次3倍は69%上昇する。期間全体の21%を3倍した63%よりも大きい。結果を左右するのは、上昇率だけでなく途中の値動きだ。
指数の上位はIntel、AMD、Micron
運用会社の9月末資料では、対象指数の上位はIntelが9.61%、AMDが9.29%、Micronが7.95%。NVIDIAは7.40%、Broadcomは6.78%だった。これは対象指数の構成比率で、デリバティブを使うSOXLの保有資産をそのまま並べた表ではない。
一社の好決算と、指数全体の上昇は一致しない。メモリ、演算用チップ、製造装置では業績の波が違うため、半導体という同じ名前でも値動きは分かれる。
決算の見通しに加えて、保有中の下落幅も問われる
SOXLでは業界の成長を見通せても、その途中に急落があると損益が大きく変わる。10%の下落を3倍にした30%の損失は、元に戻すだけでも約42.9%の上昇が必要だ。計算は1÷0.70−1となる。
数か月先の半導体需要に強気でも、同じ期間をSOXLで持つことには別の判断が必要になる。相場が予想どおり進むかに加え、途中の損失と保有日数が成績を左右する商品だ。
よくある疑問
SOXLとSOXSは同じ方向に動く?
目標とする方向が逆。SOXLは指数の日次騰落率の+300%、SOXSは−300%を目指す。どちらも期間全体の単純な3倍ではない。
出典・参考資料
[1] Direxion|Daily Semiconductor Bull and Bear 3X ETFs(商品条件)[2] Direxion|SOXL / SOXS Fact Sheet(2026年9月末)発表:2026.09.30SOXLの取扱先
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