三菱電機、通期利益予想を7,100億円に上方修正 FA・空調が伸長
三菱電機の4〜9月期は調整後営業利益が68.5%増。通期予想を900億円引き上げ、上限2,000億円の自社株買いも決めた。増益の内訳では、円安による押し上げが約3割を占める。
2027年3月期上期(2026年4月1日〜9月30日)。通期予想は2026年4月〜2027年3月。10月30日発表、11月1日資料確認。
発表日: / 資料確認日:

決算・発表データ
| 項目 | 金額・比率 | 対象・比較 |
|---|---|---|
| 売上高 | 3兆1,251.47億円 | 上期実績・前年同期比+14.4% |
| 営業利益 | 3,581.12億円 | 上期実績・前年同期比+59.6% |
| 調整後営業利益 | 3,447.78億円 | 上期実績・前年同期比+68.5% |
| 通期の調整後営業利益 | 7,100億円 | 会社予想・前回比+900億円 |
| 自己株式取得 | 上限2,000億円 | 取得枠・実施済み金額ではない |
実績は決算短信の百万円単位の数値を億円へ換算。調整後営業利益は、営業利益から事業・資産売却損益や減損損失等の「その他の損益」を除いた会社定義の指標。
売上だけでなく利益率も改善
三菱電機が10月30日に発表した4〜9月決算は、売上高と調整後営業利益が上期として過去最高となった。データセンター、半導体関連、防衛、空調の需要が支えた。調整後営業利益率は前年同期の7.5%から11.0%に上がった。
会社はFAシステムや空調・家電、インフラの販売増などを織り込み、通期売上予想を6兆5,500億円、調整後営業利益を7,100億円へ引き上げた。前回予想に対する増額は、それぞれ2,800億円と900億円だ。
増益の約3割は円安による押し上げ
説明会資料の億円単位の数値では、上期の調整後営業利益は前年同期から1,402億円増えた。このうち為替影響は410億円、事業規模の拡大や価格改善などを含む「規模変動等」は992億円だった。為替の寄与は410÷1,402で約29.2%となる。
増益の全額が販売数量の伸びによるものではない。円相場の追い風が弱まっても利益を伸ばせるかは、受注の増加に加え、価格改善や費用削減がどこまで続くかにかかる。
2026年4〜9月期。三菱電機の説明会資料8ページの増益要因を比較。「規模変動等」には事業規模、価格、コスト等の変化を含む。合計1,402億円は説明会資料の億円単位の表示に基づく。為替寄与は410÷1,402×100=約29.2%。
出典:三菱電機|決算説明会資料(4・6・8ページ)。市況日和作成。
チャートの数値を表示
| 項目・期間 | 前年同期からの増益寄与 |
|---|---|
| 為替影響 | 410 |
| 規模変動等 | 992 |
2,000億円の自社株買い、配当予想は60円
同時に上限2,000億円の自己株式取得を決めた。中間配当は予定どおり1株30円。期末予想も30円で、年間60円の予想を維持した。前年の年間配当55円からは増えるが、今回新たに配当予想を引き上げたわけではない。
自社株買いの2,000億円は取得枠の上限だ。実際の取得額や株数が確定した数字と区別しておきたい。
出典・参考資料
[1] 三菱電機|2027年3月期 第2四半期決算短信発表:2026.10.30[2] 三菱電機|決算説明会資料(4・6・8ページ)発表:2026.10.30三菱電機の取扱先
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